写真集
○欧州自転車政策の最新動向(2017年)~世界最先進国(オランダ、ドイツ、デ ンマーク)の自転車政策現地調査報告
以下は、古倉(理事長)が欧州調査コーディネイターとなり、平成29年4月に自転車政策の先進国・都市である欧州三カ国(オランダ、ドイツ、デンマーク)の6都市(ユトレヒト、アムステルダム、フローニンゲン、オルデンブルグ、キール、コペンハーゲン)を視察した際に撮影した写真です。
ユトレヒト(オランダ)
オランダ第4の都市であり、ユトレヒト州の州都。首都アムステルダムから30kmほど南に位置する。駐輪施設の統合ネットワークに取り組んでいる。そのため駐車場のスペースを自転車駐車場に切り替えて推進している。
- ユトレヒト駅前駐輪場
- 駐輪場の満空表示
- 走行空間(2車線)
- まちの道路上の短時間駐輪場
- 中心市街地の駐輪場(2)
- 走行空間(2車線)
- 中心市街地の駐輪場(1)
フローニンゲン(オランダ)
世界最高の自転車利用の都市と称されている。自転車の分担率は38%にも上る。今後、人口の増加に伴い、アクセスしやすいまちの施策、公共交通機関もまちに入れない施策、健康のための施策、安全なまちづくり施策のための自転車政策を推進している。
- 中心部から2-3㌔郊外の無料駐車場に併設されている駐輪場(自転車ロッカー・有料のバイクボックス)
- 自転車優先道路(共用) 自動車のお客という表示がある
- 街中にある駐輪場(人が来街しそうな場所にはいたるところに設置)
- 平日の午後の中心市街地(広場)の賑わい(自転車で来街)
- 専用レーン(車道と同じ高さのもの)
アムステルダム(オランダ)
自転車の分担率30%以上と自転車利用が進展しているが、一方で駐輪場の整備、渋滞、窃盗、安全性で苦慮している。市の自転車計画としては、自転車道の整備と並んで駐車対策を前面に掲げて推進している。
- オランダアムステルダム中央駅 前が無料の屋根なし駐輪場 うしろが有料の屋根付き駐輪場(盗難等のボン等も付いている)
- アムステルダム中央駅 運河上の固定駐輪場(3層階)
- オランダアムステルダムのカーゴバイク(買物、子供の送迎等に日常的に利用されている)
オルデンブルク(ドイツ)
ドイツの中でも自転車分担率が最高の都市であり、2010年には市内移動の42.7%に達している。50%の市民は中心部に行くのに自転車を利用し、5km以内の移動は主に自転車を利用している。まちづくりと自転車、徒歩、公共交通との連携が市の重点施策である。
- 一台幅で歩道と同じ高さの自転車道
- 歩道の間に設けられた自転車道 ただし、歩行者は足を決して踏み入れない
- 自転車道(歩道との間は同色の帯状敷石のみ) 子供は歩道通行の義務があり、父親が子供を歩道での走行を指導している。
- 自転車優先道路(クルマも通行可)
- 前出し停車線での自転車の停車(きちっとルールを守り停車している)
コペンハーゲン(デンマーク)
「世界最高水準の自転車都市」として、「コペンハーゲン自転車戦略2025」を策定し、自転車の通勤通学比率を50%にまで高めることを目指して自転車を優遇する施策を推進している。
- 有名なS字のカーブを描いた自転車道(200-300mのみの高架)。自転車道に地形上の段差があり、この間をこの高架のスロープの空間でつないでいる。
- 自転車道の朝の通勤風景(三台が並走している。後ろの自転車が自転車道をはみ出して前に出ようとするものは皆無)
- 自転車道の朝の通勤風景(青信号になると3列縦隊で一斉にスタートする)
- 自転車道の朝の通勤風景(ショッピングモールの前を通過)
- 自転車通勤の自転車のみが目立つ幹線道路
- ショッピングセンタの自転車駐車場内部(カーゴバイク専用の駐輪スペース)